世界一周行くなら住民票は抜いて行くべし。※海外転出届を出すメリット3つ

準備編

世界一周を含め、長期の海外旅行に行くときには、『住民票』は抜いていった方が、住民税を支払わなくてよくなったり、国民健康保険や国民年金の支払い義務がなくなったりして、色々とメリットも多いので、今回は世界一周にまつわる住民票について書きたいと思います。

住民票を抜くって具体的にどういうこと?

引越をするときに転出届って出しますよね。
住民票を抜くということは具体的には転出届を出すということになります。
日本国内の引越なら、元に済んでいた役所で転出届を出して、引っ越し先の役所に転入届を出しますよね。

海外へ行く場合も同じ転出届けを出しますが、転出先のところに海外の国名を書いて提出します。
世界一周のように色々な国へ行く場合は、最初に行く国を書いて出せばOKです。

僕は最初に行く国はフィリピンだったので、転出先にフィリピンと書いて提出しました。
これでめでたく住民票を抜くことができました。

役所に行くときに何が必要?

  • 本人確認書類(免許証・パスポートなど)
  • 健康保険証(返納する必要があります。)
  • 年金手帳

の3つは忘れずに持って行きましょう。

住民票を抜くメリットその1:住民税がかからなくなる

住民税は1月1日に住民票のある市区町村から請求されることになっています。
つまり、海外転出届を出して、1月1日に日本国内に住民票がない状態だと、住民税を請求する市区町村がないという状態になるので、住民税はかかりません。

ここで注意が必要なのが、1月1日時点の情報のみで判断されるということです。

たとえば、世界一周に出発するのが、2015年1月23日だったとして、帰国日が同じ年の2015年12月15日だったとします。
そうすると、2015年1月1日には日本国内に住所がある状態になるので、2015年分の住民税がかかってきます。

さらに、翌年の2016年1月1日にも住所があることになるので、2016年分の住民税もかかってくることになります。

2015年中ほぼ1年、日本にいなかったにも関わらず住民税を支払う義務が発生するというかなり悲しい結果となりますので、出発日と帰国日には注意しましょう。

逆に言うと、出発日を2014年12月25日にして、帰国日が2016年1月6日だった場合、2015年1月1日と2016年1月1日の両方に住民票がない状態になるので、2015年・2016年分と2年分の住民税がかからないといいうことになります。

厳密に言うと、住民税がかからなくなる条件に、ほぼ1年日本に住んでいないこと。というのがあるので、上記の例でいくと、2016年1月6日に帰国したら、2016年はほぼ1年日本に住んでいるということになります。
ですが、役所はそこまでチェックできていなくて、単純に1月1日に住民票がある人に住民税の請求をしているだけだと思われるので、たぶん大丈夫です。

ですので、もし1年くらいかけて世界一周に行く!という場合は、できるだけ年末近くに出発して、年が明けてから帰国すると一番お得です。
半年くらいの場合も1月1日に日本にいないように出発日を決めるといいです。

たぶんそれで大丈夫だと思いますけど、もし請求されても僕に怒らないでくださいね^^;
責任は持てませんので。

ちなみに、住民税を免れるために、毎年のように年末くらいに住民票を抜いて海外へ行き、年が明けてから帰国して住民票を戻すというようなことを繰り返していると、悪質な脱税行為と見られるかもしれません。

一応、海外転出届を出す目安は1年以上海外へ行くことが目安となっているようです。

住民票を抜くメリットその2:国民健康保険が脱退となる

たいていの人は世界一周の行く場合、学生さんか会社を辞めた社会人だと思いますので、社会保険ではなく国民健康保険だと思います。
国民健康保険料ってバカ高いですよね。

住民票を抜くと、国民健康保険から脱退でき、保険料の支払い義務がなくなります。

国民健康保険は、海外で医療を受けた場合の治療費に対しても使用することができます。
ただし、手続きがものすごく猥雑でややこしいです。

海外で病院に行ったとき、その病院で書類書いてもらって、帰国後、役所に申請を出すという感じです。
海外の病院で書いてもらう書類はもちろん英語とかその国の言語なので、日本の役所に申請を出す場合には翻訳をつけて出さないといけません。

さらに、支払った治療費の7割がちゃんと戻ってくるというわけではなく、日本での治療費に換算されて戻ってきます。
どういうことかというと、たとえば、アメリカは医療費が高いことで有名ですが、アメリカで盲腸の手術を受けて、200万円支払ったとします。

でも、日本で盲腸の手術で200万円もかかりませんよね。
日本だと30万円程度です。(実際に支払う金額は3割負担で7~10万円程度)

ですので、頑張って帰国後申請したとしても、200万円の7割の140万円が返ってくるのではなく、30万円の7割の21万円ということになります。

国民健康保険に旅行中も加入しておくには、住民票を抜かずにおいておく必要があるので、住民税も支払う義務がでてきます。
そこまでして海外での国民健康保険を利用するメリットはあまりないと思います。

世界一周中は、民間の海外旅行保険に入りましょう。

住民票を抜くメリットその2:国民年金が任意加入となる

国民年金は任意加入となり、継続して年金保険料を支払うこともできますし、旅行中は脱退することもできます。

脱退期間中も、年金加入期間と算定されますが、支払いはしていないので将来の受給額はその分減額されます。

世界一周中は無駄な出費は抑えたいでしょうから、僕は脱退でいいんじゃないかと思います。
もちろん資金に余裕があり、将来のためにきちんと支払い続けたいという方は、任意加入して旅行中も支払い続けるのもいいでしょう。

まとめ

世界一周中はできるだけ無駄な出費は抑えたいですから、住民税・国民健康保険・国民年金の支払い義務がなくなるのはかなり大きいと思います。
一応、海外転出届を出す目安は1年以上海外へ行くことが目安となっているようですが、明確に法的な規定が決まっているわけではないようなので、半年くらいの予定の人も抜いていってもいいんじゃないかと思います。
もしかしたら予定変更で長引くかもしれませんしね!

別に『1年以上行きますねん!』と行って住民票を抜いていったのに、半年で帰ってきたからといって何か罰則があるわけじゃないので。
『予定変更になりましてん。』というだけの話なので。

そんなわけで、世界一周行くなら住民票は抜いて行くべし。というお話でした。

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