①の続きです。
え~、①ではアスワンハイダムという、エジプトにとっては大変重要な、そして多くの観光客にとってはただの橋?というダムを見学した模様をお伝えしました。
②では、イシス神殿という所からお伝えしていきます。
ちなみに、ダムでの滞在時間は10分でした。
今から思えば10分もそこに留まっていられたことが驚き。
入場料払ってるからかなぁ・・・。
イシス神殿には20分ほどで到着。
黄色っぽい建物では、食事ができるそうです。
「コシャリを食べてくるといいよ。」とドライバーに勧められましたが、時刻はマダ9時。
朝ごはん食べたばっかりなのに、ナゼ今勧められたのかホントにわからない・・・。
コシャリとは、エジプトの安い大衆ごはんです。
また今度紹介します。
ドライバーとは、「ここで待ってるから、1時間で観てきてね。」と言われて別れました。
ここからは自力です。
チケット。
一人50Eポンドです。えー、650円程。
しかし、この神殿、川の中の島にあるため、そこまで船で渡してもらわなければいけません。
この金額が入場料に含まれていないので、めんどうですが、入場した後に渡し船の人達との交渉が必要になります。
手前を行くのは欧米人の団体さん。
しっかり救命胴衣付けてるし、ガイドもいるし、楽々だなぁ。。
渡し船はこんなカンジ。
しばらく桟橋の上で他の個人旅行者が来ないか待ってたんですが、一向に来ないため、時間がもったいないし、仕方なく2人で交渉開始。
ちぇっ、割り勘で行けば、安くあげられるのになぁ。。
交渉にあたったのは、桟橋の上でお土産売ってるエジプト人。
彼曰く、船の人達は英語喋れないから、僕が通訳するよ!とのこと。
確かに、船頭さんにはまぁまぁおじいちゃんが多いです。
しかも、こちらには目もくれない。
アタシタチ、オキャクジャナイノ??
確かに彼らが英語喋るとは思えないし、お土産売りは慣れてる風だから、日々こうして小銭を稼いでいるのだろう。
そうなると、船の人達がたとえ英語喋れたとしても、彼を通して交渉するのは慣例化していそうだ。。
交渉の結果、二人で75Eポンドで決着。
うーん、多少は粘ったんですが、『歩き方』に書いてある相場、50までは落ちそうにありませんでした。
「50って聞いたんだけどなぁ。」と言っても動じなかったよ。
このちょっと前にジャスミン革命と呼ばれる、ムバラクさんが失脚した革命が起こったばかり。
それを理由に、「いや、ほら、革命あったじゃん、おれら。だから値上がりしたんだよね~。」なんつって。
どーいう理屈だ。
これ以上エジプト人のニヤケ面見ながら実のない話に時間をさくのはもったいないので、とっとと船頭さんのトコロに案内してもらう。
そしたら、案外若いにいちゃんだった。
くそぅ、こいつならキット英語喋ったろうに・・・。
ボートは多少揺れますが、静かに中洲へ近づいていきます。
5分位かな~。
船頭さんにはもろもろの時間さっぴいて、「30分後にこの神殿側の桟橋で!」とお約束。
じゃーん、イシス神殿です。
でっかいでっかい建造物ですが、アスワンハイダム建設の際に、元々神殿があった島が沈んでしまう、ということで、別の島に神殿をそっくり移し替えたそうです。
あ、そういやアブ・シンベル神殿も、同じ理由で移築されたんだよね。
それだけコストかけても、ダムの建築が優先されたんだねぇ。
柱のレリーフです。
こちらは神殿内部から見たトラヤヌス帝のキオスク。
え~、船着き場の近くの休息所、だ、そうです。
神殿内部のレリーフは大変美しい。
所狭しとびっしり埋め尽くされています。
全てに意味があるんだろうけど、ガイド連れてなかったし、ちょっとわかりません。。
でも、直接手で触れられて、なんというか、五感で感じる古のエジプト!!みたいな。
内部はじゃっかん臭います。
ほんとに五感フル稼働・・・・。
ヒエログリフ~。
あはは、まったく意味わからない~。
でも確か、枠で囲ってある所は、王様の名前なんじゃなかったかな?
ざーっと神殿を見ていたら、入口に立ってるおじさん達に呼び止められた。
さちこの肩を抱いて、よしたけに「写真を撮れ!」と。
「あなたは旦那が3人だー、こいつ(よしたけ)と我々で3人だー。」と、わけのわからないことを言ってました。
さちことおっさん、おっさんと私達二人と、何枚か写真を撮影。
明らかチップ目当てなんですが、まぁ、多少ならいいか。
二人ともに10ずつチップというか、バクシーシというか、お礼を授ける。
そしたら、しめしめと思われたのか、「着いてこい。」と手招き。
ここで辞退しておけばよかったんだろうけど、ナゼかホイホイ着いていく二人。
神殿の淵にある川に下りていく秘密の階段(草がぼうぼうに生えてる)を警備員の目を気にしながら下ります。
そんで川岸を歩き、神殿の側面にある小さな入口に入って行きます。
そしたら、地下に造られた、ナイロメーターがありました。
えー、壁だけ見せられてもピンとこないでしょうが、ナイル川の水かさが増すと、神殿の地下に浸水してきて、神殿上部の階段から下りて除くと、この線のどこまでだなーとか、階段のここまでだなーとかを見れる、ということらしいです。
神殿上部からの入り口は鉄の檻状の扉でがっちりガードされていますので、入口は今通ってきた経路しかありません。
建物の側面からはこれだけ奥に入ってきた所にあります。
正直、1対2とはいえエジプト人のおっさんと、人目のない所でさらに狭い所で一緒ってのが、精神衛生上大変よろしくない状態でした。
が、さらにさちこの手を取って、目をつぶり、なにやらおまじないが始まってしまった!!
こいつ、相手が日本人だし、何言ってるかわからないと思ってテキトーな事をブツブツ呟いてるだけだよキット!!
くそぅ、手を握られて不快な思いをしたのにもかかわらず、バクシーシの額が上がってしまった!!
小額紙幣がなくなっていたので、「もうホントにこれだけなんだよね・・・」と、20を渡すと、
「ここに観光客を連れてきたことがバレたら俺、縛り首だよ~。」
といったジェスチャーで、不服を申し出られた。
おう、ホンマに大声あげて警備員呼んだろか、こいつ・・・。と思いつつ、事を荒立てるのは面倒なので、笑顔で対応。
おっさんはお財布の中まで覗き込んで、50紙幣をピン、とつまみあげた。
こっちも、不承不承、めんどくさいからもういいか・・・と、「おーけー。」と了承。
そしたら、相場より多く貰うと調子が狂うのか、後から上に報告されるのが怖いのか、
「ホントにOK?」
と確認してきた。
怖いなら20で手をうっとけばよかったのに!!!
これはチャンス!と思い、お釣りを要求しておきましたー(*´∇`*)♪
そしたらホントにさっき私達があげた10紙幣を返してきたよ。
バクシーシ(チップ)のお釣りって・・・!聞いたことねーよ。
「30くらいが丁度いいから、もっと返せ!」と言ったら、おっさんは「もう持ってないんだ・・」
「ほんとかよ、ちょっとポッケ見せやがれコンチキショウ。」と言いたかったが、さすがにカツアゲじみていたので我慢。
そしたら、おっさんは神殿の周りを案内し始めたよ(●´-`●)
こちらはナイロメーターの神殿側入り口。
階段がもうちょっと続いて、降り切った所にさっきのナイロメーターがあります。
あと、神殿の前で写真も撮ってもらった♪
ワーイ、元が取れたなぁ♪♪
でも、外国の人って、どうしても人物が真ん中に来るようにしか撮影しないんですよね・・・。
私達の感覚で言えば、人物が小さくなっても、観光名所や風景と合わせて撮って欲しいのに、そっちはかなりおざなり。
今回も私達がどーんと真ん中にあって、神殿の上の方は切れてしまっていた。。。
さて、そんなこんな、色々あっても、マダ時間に余裕があった。
桟橋に行っても、私達の船の姿は見えません。
対岸にそれらしい船はいたので、テキトーに大きく手を振ってみたけど、近づいてきてくれる船はなかった。
しかし、この桟橋、お土産屋さんだらけで、ゆっくり船を待っていられません!
欧米人の団体さんが一緒に桟橋にいたので、矛先は大体そっち向いてたけど。
中には可愛らしいお人形もあったり。
ここで売ってる木を彫って作られたお皿の形状の小物入れはカワイかったんだけど、かなりお値段が高かった。
動物がお皿にくっついてるの。
写真撮ったらお金請求されそうで、勇気が出なかった・・・。
家族で手彫りしてるんだって言ってたけど、それにしてはホントに高価な値段だった。
手のひら位の大きさで、1000円くらいしてました。
いや、確かに日本でこういうの買うと、こんくらいするけど!!!
自分からフェアトレードかっ!
ここらへんで買うとしたら100円程度が相場だろー。と思い、そこまで値切る自信もなかったし、交渉が始まる前に会話を打ち切ったよ。
船に乗りこんだ後でも、「マダム、幾らだったら買いますか?(;´Д`)」としつこかった。
この質問に答えたら、交渉開始と思っておきましょう。
買う気が無いなら「さぁ、わからないわ~」とか、「あ~、いいのいいの、聞いてみただけ~」といなしましょう。
おぉ、今日もこんだけしか書いてないのに、もう晩ごはんを作る時間です。
日本にいると、あっちゅー間に時間が経ちますねぇ・・・。
では、申し訳ないんですが、マタ区切らせていただきます!
続きは、切りかけのオベリスクからです~。
実はこれを見たかったんだ~ヽ(=´▽`=)ノ
しかし、タイトルを晩ごはんまでにしたのはいただけなかったな・・・。
ごはんの紹介まで、次でイケるといいんだけど・・・。
では、また明日にでも。
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